■「在宅医療介護」と「リバースモゲージ」を活用し、住み慣れた自宅マンションに、医療面でも経済面でも安心して住み続けるためのシステム(各種制度の複合によるシステム)です。
■「在宅医療介護」は、国、東京都、千代田区などで急速に充実しつつあります。
>> 2012年度の診療報酬改定と3年に一度の介護報酬改定でも、診療報酬では、医療機関が積極的に在宅医療に取り組むように促し、介護報酬では、定額の24時間訪問サービスを増強するなど、高齢者の自宅療養支援を強化して、高齢者が住みなれた自宅で療養ができる体制を整備するという方向性が鮮明になりました。千代田区においても、「千代田区における在宅医療と介護チームケア体制」が確立しつつあります。
■「リバースモゲージ」と呼ばれる融資制度をマンションに活用することで、介護保険に上乗せしての有料訪問介護・看護も可能とし、安心・安全、快適なマンション生活を実現させます。
>> 「リバースモゲージ」とは、持ち家を担保に、居住しながら、自治体や金融機関から融資を受けて、死亡時に清算する融資制度。従来、金融機関では戸建住宅のみを対象としていましたが、千代田マンション交流会の活動の成果により、「マンション対応型リバースモゲージ」が誕生しました。 (2010年9月、東京スター銀行が「充実人生」新型リバースモゲージにおいてマンションの取り扱いを開始)
■「マンション対応型リバースモゲージ」は、マンションの物理的高齢化にも有効に作用します。
>> マンションの建替え時に、従前のマンションに担保を付けると、権利変換後の建替え新築マンションの評価で従前に融資を受けることができ、建替え時の資金の流れが円滑になります。
■千代田マンション交流会では「マンション対応型リバースモゲージ」の充実化に取り組んでいます。
1) 自治体や金融機関に「マンション対応型リバースモゲージ」の構築を提言しています。 2) 担保融資の金利軽減のための公的支援として、国の制度の住宅ローン減税政策の活用(1%を超える部分については、区レベルの利子補給制度の創設)を提言しています。 3) 長生きが、リバースモゲージを取り扱う金融機関の資金回収リスクになります。このいわゆる長生きリスク対策として、国、東京都、千代田区に、公益財団法人「在宅療養患者相互補助基金」(以下「基金」と略す)の創設を提言しています。「マンション対応型リバースモゲージ」の契約の期間内に死亡した高齢者は死亡時、「基金」に寄付することができ、契約期間を超えて長生きした高齢者はこの「基金」より支給される交付金で、低減した金利と自己負担部の費用を賄うことができるものです。 4) 東京都優良マンション登録表示制度を活用してマンションの評価を高めることで、より多くの自己資金の確保につなげることを提案しています。
千代田マンション交流会では、行政や金融機関へのさまざまな提言、数々のシンポジウムを行っています。 例えば、平成22年7月には、千代田区に向けて、以下のような政策提案を行いました。 <ボランティアとの協働に関する政策提案「千代田区のトータルケアシステム」>